角藤版 pTeX を, TeXMac & 秀丸 から使う方法
-2008年11月29日作成-
ここで「TeXMac」と言っているのは "pLateX2e for Windows another Manual Basic
Kit 1999" に付属している 「TeXMac ver2.16」のことで,"pLatex2e
for Windows another manual"や"upgarade
kit」に付属している「TeXMac ver2.15」のことではない.「TeXMac
ver2.15」 は,「dviout を TeXから呼び出す」時に,色々面倒な設定をしないといけないので,ここでは省略する.
(ちなみにOhisi先生のページ では, NiFTy の [FTEX LIB 1 TeX 初心者コーナー
#6301--#7200をダウンロードし, #6389 から始まるツリー(特に
#6399,Line2551?)をご覧ください.]と述べられている.私はちなみに
ver2.16 を持っているので,幸い,こちらは見る必要が無かった.(^_^)
さて,はっきり言って,いまどき TeXMacを使っている人は非常に少ないと思われる.というのは
上記の本がもう10年近く更新されていないからだ.一方,新しいマクロや,Editor(祝鳥-のりてふ-など) は続々現れるし,最近
TeXを始める人は当然そちらを試すことになる.いまでも
TeXMacを使おうという人は,10年ぐらい前から
TeXをやっていて,慣れ親しんだ環境から離れられない人-私だけ?-なのでは無いでしょうか?
私の場合 TeXMacの辞書も編集していて,それに慣れているし,また最近は
あまり TeXを使わなくなったこともあり,いまさら新しい
マクロや Editorを導入する気にならない.実際普通に文章を書いてDVIファイルで見る分には,10年前のTeXで全く問題ない.しかし,新しい機能(特にPDF関係)を使うためには,一般的に使われている
角藤版の pTeXを使う必要もあった.そこで以前はパーティションを切って,「角藤版」と「pLaTeX
for Windows」のシステムを両方インストールしていた.しかし,これはなんといっても無駄なので,今回新しいパソコンを買ったのを機に,角藤版のTeXで
TeXMacを使えるようにインストールしようとした.このとき色々サーチしてみると,もはやTeXMacに関する情報は,Webから落ちつつあるのを感じた.そこで無くならない様(忘れないよう)に(自分用に)書いておくことにする.なお以上のような理由から,以下の説明は,既に「(角藤版でない)pTeX+TeXMac」を使っている方向けです.また私の
OSは WindowsXP sp3 です.
- 最新はTeXのインストールは非常に楽になっている.「
あべのりさんのページ」から 「TeXインストーラー3」をダウンロードして,実行する.インストールの詳しい説明は,「TeXセットアップマニュアル」に非常に詳しい.(以下,「c:\tex」以下にインストールしたものとする)
- 次は,"Another Manual (1999年版)"のCDから「GUI-SHELL」をコピーして,中身を「c:\tex\bin」にぶちまける.また 「Others>Editor>Hidemaru>tm216.lzh」 と辿り,
「tm216.lzh」を解凍してできる,[macros]フォルダーを,フォルダーごと,
秀丸のインストールフォルダー内に入れる.
- 乙部さんのページから,GUI-SHELL update に行き,GUI-SHELLを 1.391にする.
- 「デバイスマネージャー」>「詳細設定」>「環境変数」と辿り,「システム環境変数(ユーザー環境変数でも良い)」を,追加する.(区切りには,「\」ではなく,「/」を使うことに注意.また等号の両側には空白は入れない.) GUISHELLはフォーマットファイルの場所を,TEXMFCNFから読み取っているので「platex.fmt」のある場所も,
TEXMFCNFに追加する.他の フォーマットファイルも必要ならば,それが入っているフォルダーも
TEXMFCNFに指定する.(詳しい設定は「guishell.pdf」に載っている.)
- TEXMF=c:/tex/share/texmf
- TEXMFCNF=c:/tex/share/texmf/web2c; c:/tex/share/texmf/web2c/ptex
- TEXEDIT=errdde %s %d
さらに「システム環境変数(またはユーザー環境変数)」の"Path"に,[c:\tex\dviout]を追加する.私の場合は,"Path"は次のようになった.これが無いと
dvioutが 秀丸から呼べない.
- Path=C:\tex\bin;C:\tex\dviout;C:\tex\gs\gs8.63\bin;C:\tex\gs\gs8.63\lib(以下続く)
- c:\tex\binに入れたサブプログラムの環境設定をする.[bwpvtex.exe]を開き,「設定」→「実行プログラムの設定」と「DVIドラバの登録」をそれぞれ次のように行う.
- 実行プログラム→C:\tex\bin\ptex.exe
- DVIドライバ→C:\tex\dviout\dviout.exe
不思議なことに,ここでDVIドライバーを登録しても,それは
[bwpvtex]に対してのみ有効で 秀丸から呼ぶ時には役に立たない.同様にして,「設定」→「実行プログラムの設定」を[bwpitex],[wbibtex],[winmkidx]についても行う.
- [bwpitex.exe]→c:\tex\bin\ptex.exe -ini
- [wbibtex.exe]→c:\tex\bin\jbibtex.exe
- [winmkidx.exe]→c:\tex\bin\mendex.exe
(レジストリーで,[\HKEY_CURRENT_USER\Software\OTOBE\bwpvtex\Setting]などを確認すると,「pathの値」として 登録されていることが確認できる.)
- [guishell.exe]を開けて,「設定」→「フォーマットファイル登録」で,フォーマットファイルを登録する.(ファイルの名前は適当に付けてよい.)
これで [guisehll]からは TeXファイルが処理できるはず.「ファイル」>「TeXで処理する」でDVIファイルを作成し,「プレビュ−する」でDVIファイルを見れる.
- 次に「秀丸」で処理してみる.まずは「マクロ」>「マクロ実行」から[setform.mac」でフォーマットファイルを選び,次に[settm.mac]で,DVIドライバーやGostview
の場所を指定する.私の場合はGhostviewの場所は「C:\tex\Ghostgum\gsview\gsview32.exe」になった.これで秀丸でも
TeXの処理が出来る.
小さな注意点; TeXのインストール前に「システムの復元」で「復元ポイント」を作成しておくと良いでしょう. また,「TeXMacのver2.16」と言うのは,[texcom98.mac]のように,後ろに
98の付いているファイルです.[texcom.mac]などに変わって,こちらを秀丸に登録します.(すべてのmacroに対して
98 版があるわけではない. ) また TeXMacのversionが
2.15以下の場合(texcom98.macが無く,texcom.macしかないと時)は,Ohisi先生のページのリンクを辿って Niftyのフォーラムを読むか,いっそのこと
「C:\tex\bin」に [dviout.exe]をコピーすることで,応急処置になる.
大きな問題点; 奥村先生のサイトにある 「TeX-Wiki インストール」によると,TEXMF,TEXCNF,TEXMFMAIN といった環境変数は「古いTeXの遺物」だそうで,これらの環境変数を除去することを強く勧めています.しかし,これらの変数は
GUI-SHELLのどこかで使われているようで,これを設定していないと動きません.したがって,もしうまく行かなくなったら,別のマクロ(「祝鳥(のりてふ)」,
「TeX modele controll with Hidemaru macro」など)を使うか,或いは別々のパーティションに分けるかないでしょう.ただフォーマットファイルは,一度読み込みがされると後は不要みたいなので,「読み込み」が終わったら,
TEXMFCNFの値を,
- TEXMFCNF=c:/tex/share/texmf/web2c
と1つだけにすることは出来ると思う.(私はそうしている.)
残念ながら,TEXMFCNFやTEXMF の値を全て消去するのは無理のようである.
リンク
- [1] TeX-Wiki インストール
- 奥村先生のサイトにある.情報やリンクは膨大.ここにはっきりと「環境変数は消去した方が良い」と書いてある.
- [2] あべのりさんのページ
- 「TeXインストーラー3」という角藤版のTeXのインストールが,WORDのインストールのように楽に出来るインストーラーが置いてある.またここには
秀丸でTeXの使える「祝鳥(のりてふ)」も置いてある.
- [3] TeXセットアップマニュアル
- 「TeXインストーラー3」の説明が,豊富な写真つきで載っている.
- [4] TeX Module controll with Hidemaru macro
- TeXMacの[VirTeX, MakeIndex, BibTeX]を,秀丸からコントロールする.TeXMacのEditor部分と両立可能.
- [5] 角藤版pTeXを "pLaTeX2e for Windows Another
Manual "の GUISHELL で使う方法
- このページは非常に参考にさせていただきました.ありがとうございます.
- [6]Ohisi先生のページ
- dvioutを最初から拡大表示にしたり,2度目以降に以前のページを表示させるようなTexMacの改造法が載っている.
また, TeXMacのver2.15以下の場合の問題点に関しても,リンクと説明がある.
その他,リンクは膨大なので,割愛させていただきます.ちなみにインストールにかかった時間は 2日間!でした.